01. ScanAssist (スキャンプロセスv2) とは?
ScanAssist は患者体験の向上と、より正確な写真を提供するAIを使用した新しい革新的なスキャンプロセスです。
新しいスキャンプロセスは、写真品質および患者体験の向上を実現するよう設計されました。
ScanAssist の機能:
ScanAssist は、ゲーミフィケーション体験を提供します。スキャン中に患者様の歯を3Dモデルに変換表示し、歯の動きをリアルタイムで再現します(左右への動き、上下へ傾ける角度、口の開閉)。
患者様は、口腔内に ScanBox pro の開口チューブを挿入します。3Dモデル上に表示されるボール (ターゲット) を、患者様のペースでスマートフォンを動かしてキャッチすることでスキャンを進めていただけるようになりました。
写真は口腔内を確実に撮影できるように、ターゲットをキャッチした時に自動的にシャッターが切られます。
ScanAssist は、患者様に音声及び画面でのリアルタイムのフィードバックを提供し、正しい位置で動かすことでスキャン品質を最大限に高めます。
咬合面撮影のステップでは、安定して正しい噛み合わせで撮影できるようにガイドします。
取り外し可能な装置を装着している患者様向けに、アライナーを装着した状態でスキャンを開始するよう、スキャンの順番を変更。これによりアライナーを数時間装着した状態のままスキャン撮影を始めていただくことで、実際のフィット感を確認することができます。
スキャン撮影の流れもよりスムーズになりました。ステップが完了すると、次のステップが自動的に開始されるので、タップなど操作の必要はありません。
ScanAssist をご利用いただける患者様
ScanAssist は、ScanBox pro に対応しています。(旧型の ScanBox には対応しておりません)
ScanAssist は、新規作成された患者様にのみ自動的に適用されます。 (既存の患者様は従来のスキャン方法が維持されます)
OSバージョンの条件は、iPhone の場合は iOS 13、Android端末の場合はSDK 29 (Android 10) です(注:すべてのデバイスに対応しておりません。詳細はカスタマーサポートまでお尋ねください)。
02. ScanAssist のご利用開始
A. DentalMonitoring ダッシュボードで作成されたすべての新規患者様は、自動的にスキャンプロセスv2で設定され、患者カードの患者情報タブ内でv2であることも確認できます:
スキャンプロセスv2 = ScanAssist
スキャンプロセスv1 = 旧来のスキャンプロセス
新規患者作成のプロセスに変更はありません: これまで通り患者様には、DMアプリのダウンロードリンクとアカウントへのログインリンクが記載されたメールが送信されます。
B. 新規作成された患者様は、アプリをダウンロードする前に、スマートフォンOSのアップデートが必要となる場合があります。
アプリに必要なOSは、iOS 13 または Android 8 (SDK26) 以上です。患者様は以下の方法でスマートフォンのOSを確認することができます:
iOS: [設定] > [一般] > [ソフトウェアアップデート] を選択。iOSのバージョンが表示され、アップデートが可能かどうか表示されます。
Android: [設定] > [システム] > [システムアップデート] を選択。Androidのバージョンが表示され、アップデートが可能かどうか表示されます。
すべての機種がこのスキャンプロセスv2に対応しておりません。ご注意ください。
アプリをダウンロードして起動すると、各機種に適したスキャンバージョンが自動的に選択されます。
03. 初めてのスキャン: テストスキャン
患者様には、正確なスキャンを撮影していただくために、テストスキャンを実施してください。そして、予定日通りにスキャン撮影していただくこと、治療のモニタリングの重要性をご理解いただくことが不可欠です。すべての患者様に初めてのスキャンの前にチュートリアルビデオを必ずご視聴いただくようご案内ください。
ScanBox pro と開口チューブのセット及び開口チューブの挿入について、患者様に説明を行ってください。
スキャン撮影開始時は、開口チューブがお口に挿入されるまで、説明のビデオが繰り返し流れます。ScanBox pro にしっかりとスマートフォンを固定するために、スマホケースは取り外すことをお勧めします。
可能な限りAIが多くのデータを取得できるよう、開口チューブはLサイズをご利用いただくようご案内願います。Lサイズが大き過ぎてお口に入らない場合のみにMサイズへの変更をご検討ください。
スキャン撮影を開始すると、患者様は音声ガイドに従って ScanBox pro を動かし、すべてのターゲットをキャッチします。
音声ガイドと画面に表示されるターゲットにより、患者様は簡単に適切な動きで撮影でき、正しくスキャンを行うことができます。必要に応じて、サポートをしてください。
04. 特定の患者を ScanAssist (スキャンプロセスv2) へ切り替える
既存の患者様につきましては、引き続き慣れている旧来のスキャン撮影方法でのスキャン撮影の継続を推奨いたします。状況 (写真の受付がされない状態が続く患者様、提出される写真の品質が低い患者様など) に応じて、旧来の方法からScanAssist への切り替えをご検討ください。
特定の患者様を ScanAssist へ切り替える場合、以下の手順を行ってください:
A - 該当の患者カードの「患者情報」タブを開く > 下方にある緑色の [患者情報の編集] ボタンをクリック > [スキャンプロセスのバージョン] をクリック > 「スキャンプロセスv2」を選択 > 最後に [情報を保存] をクリック
B - 患者様には DentalMonitoring アプリを更新する前に、スマートフォンのOSを更新していただく必要があります。以下の手順で更新が可能です:
iOS: [設定] > [一般] > [ソフトウェアアップデート] を選択。iOSのバージョンが表示され、アップデートが可能かどうか表示されます。
Android: [設定] > [システム] > [システムアップデート] を選択。Androidのバージョンが表示され、アップデートが可能かどうか表示されます。
DMアプリは常に最新でのご利用を推奨いたします。DMアプリのバージョンの確認方法:
患者アプリ下部、右側の「プロフィール」をタップ、1番下までスクロールダウンするとアプリのバージョンを確認できます。
また、患者アプリの「スキャン設定」で ScanBox pro が選択されている必要があります。
C - アプリを起動すると、スマートフォンの機種に適したスキャンバージョンが自動的に選択されます。
05. スキャン中
側方や咬合面の撮影時に臼歯部の一番奥のターゲットをキャッチできない場合:患者自身の最大限に奥へ動かしたら、AIが抵抗を検知し、これらのターゲットを検証するためのアシスタンスが自動的に有効になるまで、その位置を保って静止します。これにより、スキャンプロセスが次のステップに進みます。
患者様が ScanBox pro を動かし続けると、アシスタンスが有効にならないことに注意してください。咬んだ状態のスキャンステップでは、患者様は一旦口を開き、ターゲットに向かって ScanBox pro を動かし、上下を噛み合わせ、ターゲットをキャッチするように促されます。その通りに従うことでステップが完了します。
バイト挙上レジンやオープンバイトで、それ以上噛み合わせられないことをAIが検知するまで、噛み合わせるように繰り返し促されます。可能な範囲で噛んだ状態を4秒間静止するとアシスタンスが作動し、その状態でスキャン撮影がされます。
視覚補助 : 図に示すように、患者様はスキャン中に3Dモデルと同時にご自身の歯の画像を表示することができます。
以下から視覚補助をONにすることが可能です (※):
Scanbox pro セット時の画面(ON/OFF オプション)
「一時停止」メニュー(「視覚補助」ボタン)
※ 一部の Android では2023年8月現在、未だこの視覚補助機能をお使いいただけません。
06. よくある問題のトラブルシューティング
本アプリは、スマートフォンがオーバーヒートした場合、早い段階で検出するように設定されています。オーバーヒートが検出された場合は、アプリを終了し、スマートフォンを1分間冷ましてから再度起動するようメッセージが表示されます。
スキャン中にタイムラグが生じたり、患者様のスマートフォンに技術的な問題が生じた場合、以下の手順に従います:
アプリの指示に従ってください
前述の通り、遠位のターゲットをキャッチするのが困難な場合、可能な限りの位置で静止することでターゲットのキャッチが可能となります。
視覚補助を有効にします
開口チューブを口から外し「Pause(一時停止)」メニューを有効にし、ステップをスキップして、次のスキャンに進みます
最後の手段として、3Dエクスペリエンスをオフにします(旧来の撮影方法 v1 に切り替えます)
患者様は、下記のとおりスマートフォンの「スキャン設定を編集」で、3D体験
患者様は、下記のとおりスマートフォンの「スキャン設定を編集」で、3D体験をオフにすることでスキャンプロセスを変更することができます。:
ご不明点につきましては、カスタマーサポートまたは担当のトレーナーまでお問い合わせください。
07. スキャンプロセスプレゼンでの会話の流れ
患者様へのスキャン手順の説明時に以下を参考にしてください:
「治療をモニタリングすることで、来院と来院の間の治療の経過観察を当院で正確に把握することができます。1週間や2週間ごと等、医師の指定する頻度で DentalMonitoring のスキャンを行っていただくことで、来院回数を減らすことが可能となります。スキャンを行っていただくことで、治療の進行状況の把握も可能となり、定期的な通院ではなく、重要な問題がスキャン画像で確認され次第、必要な場合にのみ来院していただきます。 医師に指示された頻度でスキャンすることを来院と同様とお考えください。スキャンは治療における重要なステップであり、必要な経過観察を遂行するにあたり、予定日どおりにスキャンを行っていただく必要があります。」
チュートリアルビデオ: 患者様にはチュートリアルビデオを視聴いただくようご案内ください。チュートリアルビデオ: 患者様にはチュートリアルビデオを視聴いただくようご案内ください。
ScanBox proのセット方法::
「ScanBox pro を使用してスキャンを行っていただきます。ScanBox pro をスマートフォンにしっかりとセットするために、事前にスマホケースを取り外すことをお勧めします。」次に、ScanBox pro の正しい設置方法を説明してください。
スキャンの撮影方法:
スキャンプロセスを開始すると、ScanBox pro と開口チューブのセットの仕方の案内動画が再生され、セットが完了するまで繰り返し再生されます(スマートフォンの音量がONになっていることを確認してください)。その後、開口チューブを口に挿入するよう促されます。この動画も完了するまで繰り返し再生されます。歯と歯肉が完全に確認できる状態を確認してください。
次に、鏡の前に立ちスキャンを開始します。口腔内の3Dモデルを見ながら、ScanBox pro を動かして画面上のすべてのターゲット/ドットをキャッチします。頭は動かさず ScanBox pro とスマートフォンだけを動かします。患者様のペースで撮影が出来るので急ぐ必要はありません。ステップが完了すると、最後のステップに達するまで、自動的に次のスキャンステップに移ります。
奥の方のターゲット(ドット)をうまくキャッチできない場合は、開口チューブを可能な限り奥の位置で保持します (可能な限り静止させます)。ドットが点滅し始め、最終的に消えるとスキャンの次のステップに進むことができます。